【いくらかかる?】中古パーツ盛りだくさんで自転車を組んでみた【シクロクロス】
ふるさとを離れて暮らす全国3千万人の皆さんこんにちは。
先日久しぶりに田舎へ帰り、母へモンベルのかわいいTシャツをプレゼントしたのですが、完全にサイズを間違えました。
もう少し実家に顔を出そうと心に決めたワールドウォークのBUNです。
今回は自転車の話です。
ひょんなことから親切なおじさまに格安でシクロクロス用のフレーム(中古)を譲っていただきました。(※シクロクロスとは未舗装路や障害物のあるコースを走る競技です。一般的なロードバイクのフレームと違う点は、太めのタイヤが履けて、泥詰まりに強いカンチブレーキの取り付けダボがあり、肩に担ぐのでブレーキワイヤーがトップチューブの上へ取り回せるようになっているところです。他にもあるのかもしれませんが、要はロードバイクとMTBを足して2で割ったような自転車です。たぶん。)
サンフランシスコ発祥のブランド“SOMA”のクロモリフレーム。重さは約1.9kg。http://www.somafab.com/
パイプにはTANGEのプレステージが使われていました。ギヤつき自転車をいじるのは初めてでしたが、2ヶ月の間に少しずつパーツを揃えながら自分で組んでみました。
必要なパーツ
フレームのほかにもカーボンフロントフォーク、手組みホイールとタイヤ、SELLE ROYALのサドル、ARAYAのシートポストまでいただいてしまいました。でも走れるようにするにはそれ以外にも色々と必要です。
実際に購入したものを見ていきましょう。
コンポーネント
コンポーネントとは、自転車の動きを担うパーツのこと。クランクやディレイラー、BB(回転軸部分)などをまとめてこう呼びます。今回選んだのは、釣具でも有名な“SHIMANO/シマノ”製。
うな重に松・竹・梅があるように、このコンポーネントにもグレードがあり上位機種から順に
DURA-ACE(デュラエース)⇒⇒ULTEGRA(アルテグラ)⇒⇒105(イチマルゴ)⇒⇒TIAGRA(ティアグラ)⇒⇒SORA(ソラ)⇒⇒CLARIS(クラリス)
となっています。
グレードが高くなるほど操作性が良く、軽量且つ耐久性も高いようです。比例してお値段も高くなります。(私がネットで見た店では、DURA-ACEのコンポセットが約20万円、CLARISは2万5千円ほどでした。)今回は値段の手ごろなTIAGRAを選びました。
クランク:TIAGRA FC4650 50/34t 170mm(中古)¥4,600
フロントディレイラー:TIAGRA FD-4600 2×10速(中古) ¥980
チェーン:CN-4601 (新品) ¥2,300
リアスプロケット:TIAGRA CS-4600(中古) ¥980
リアディレイラー:TIAGRA RD-4601 ss(新品)¥3,400
BB(ボトムブラケット):BB-RS500 シェル幅68mm(新品) ¥1,700
BBユニット取り付け工具:SHIMANO TL-FC32(新品) ¥980
その他パーツ類
ハンドルバー:NITTO B903 bullmoose bar(新品) ¥7,200
コラムから二股に分かれたデザインが特徴的なNITTOのハンドル。お散歩バイクにしたかったので、ゆるめな形状をチョイス。質感がとても高く美しいです。構成パーツのなかで一番のお気に入りポイント。
シフター:GRAN COMPE ENE Thumn Shifter(中古) ¥4,500
ギアの上げ下げをする変速機。シフターには“インデックス(多段式)”と“フリクション(無段階式)”の2タイプあります。前者は変速の際に「カチッ」というクリック感とともに切り替わる現在主流のタイプ。今回買ったシフターはフリクションタイプなので、レバーの引きしろを感覚的に掴み変速を行います。完全に見た目で選びましたが、使い勝手はなかなか良いです。
ブレーキレバー:TEKTRO FL750(新品) ¥1,400
ラッキーなことに定価の半値ほどで変えたブレーキレバー。シンプルな形状と細身のレバーはハンドルとの相性抜群。レバー長もあるのでしっかり握れて使い心地も上々です。
グリップ:CULT×VANS Waffle Grip(新品) ¥1,500
ソールの柄をそのまま使ったおしゃれグリップ。エンドキャップが付属してます。
ブレーキ:TEKTRO CR721(新品) ¥5.800(前後)
テクトロのカンチブレーキ。効きが悪いというネットの書き込みを見た気がするけど、貧脚の自分には特に問題なし。
ペダル:MKS(三ヶ島製作所) SYLVAN LOAD(中古) ¥1,400
クラシカルなデザインを狙って定番のMKS製をチョイス。飾っておきたいくらい美しい造形です。
ブレーキケーブルセット:SHIMANO ロード用 SUSブレーキケーブルセット(新品) ¥1,600
King TTC ワイヤーロープカッター WC-150(新品)¥1,600
ブレーキのケーブルは車体サイズや取り回しに合わせて適宜カットする必要があります。専用工具も合わせて購入しました。
シフトケーブルの取り付けとディレイラーの調整
あらかたパーツの取り付けが終わり、残すはシフトケーブルのみとなりました。いろいろと調整がめんどくさそうなので最後はプロにお任せすることにしました。訪れたのは会社からも程近い“匠CRAFT”さん。
え?泥棒でも入ったの?っと一瞬ビビる店内の荒れ模様。
人一人が通れるくらいの通路脇には色々なものが積上げられていて、ちょっとでも触れると雪崩のごとく崩れてきます。
巨大スピーカーの右側にはレースゲーム用のバケットシートとコントローラーが置かれていて、かなりカオスな空間でした。
スナップオンの巨大な工具箱。これだけで150万くらいするそうです。
店内の様相はすごかったですが、一人でやられているという30代くらいの社長さんがめちゃくちゃ面白い人で、用も無いのにまた遊びに行ってしまいそうです。お店のMTB(通称ラーメン号)にも試乗させてもらい、なぜか帰り際に井村屋のチョコレートようかんを貰いました。シフトケーブルの取り付けと変速一式の調整、ボルト類の締め付けトルクも確認してもらって、込みこみ¥8,500。自分で取り付ければこの金額の1/5くらいで済んだと思いますが、最後はプロの目でチェックしてもらいたかったので良しとします。素敵な出会いもありましたしね!
というわけでお店を出た足で荒川のサイクリングロードへ行き試走。ギアもサクサク入るしポジションも楽だし、いい感じです!最後にかかった合計金額を計算してみましょう。
まず取り付けたパーツが全て新品だった場合の金額です。
フレーム(フォーク・シートポスト・サドル・ホイール含む)が¥19,000だったので、
それも含めると、およそ¥93,000。
で今回いくらかかったかというと総額¥67,440!
差額は¥25,560(およそ27%OFF)という結果になりました。吉野家の牛丼換算で67杯分。
フレーム単体でも新品の場合$490(現在のレートで約¥53,000)ですので結果的にはだいぶ安く組めたことになるのではないでしょうか。手間も時間もかかりますが、自分で組み立てるのもなかなか楽しいですよ!
それではまた!!